製氷組合製氷組合


《 地域水産物マイスター民間資格制度の提案について 》


★ マイスターという言葉をご存知ですか?

       辞書によりますと・・・
     1.巨匠、名人
     2.ドイツで徒弟制度による職人の最上位。親方、師匠。
    ・・・という意味です。(英語にするとマスターですね) 最近、引越マイスターとかオイルマイスター(自動車の)とか耳にします。
      野菜では「野菜ソムリエ」、お米は「お米マイスター」。 ・・ん? なぜ「お魚マイスター」が無いんでしょう?
      当組合でははこだて未来大学の長野教授のご協力のもと、水産物マイスターの民間資格制度について提案することを検討中です。


★ 趣 旨
 全国には地域特産あるいは地域においてブランドとなっている水産物が数多くあります。これら地域のブランドとなっている水産物について、生産、流通、加工、販売、料理法及び食べ方について熟知している街角のマイスターは各地に存在します。特に消費者にとってそのようなマイスターとも言うべき人は調理の際に大いに頼りになる人であり、また、小売りに従事する人をはじめ流通業者にとっては、そのようなマイスターという称号は信頼と誇りを得るものと考えています。
 地域水産物マイスターは、具体的には「函館イカ マイスター」、「釧路サンマ マイスター」、「下関フグ マイスター」、「富山ホタルイカ マイスター」等々、各地域の名称を冠して、ブランド化と魚食普及のためになり、そして水産物が観光資源化されていきます。
 このようなことから地域水産物マイスター民間資格制度を下記のように考えました。皆さんのご意見をいただき、よりよい案を作り、農林水産省などにも提案をしていきたいと思います。


〔 地域水産物マイスター民間資格制度(案) 〕

1.資格制度の目的
 (1)地域特産水産物を介して食育と魚食普及
 (2)地域ブランドの強化と地域振興
 (3)生産者、流通から消費者まで正しい水産物の理解

2.資格制度に必要なもの
 (1)実施団体(市町村・水産関係団体・商工会議所において関係者で構成する地域水産物マイスター認定協議会を設置)
 (2)地域水産物認定ガイドラインの策定(水産庁の委託事業で大日本水産会が策定)
 (3)書く地域水産物マイスター認定要領の策定(技術を習得させる体制(講習会)、技術を認定する機関と試験)
 (4)認定要領に従った実行

3.資格制度の概要
 (1)資格認定に値する技術根拠
  @大日本水産会に地域水産物マイスター認定及び、運営のガイドライン作成委員会を設け、ガイドラインを策定する。
   地域水産物(ブランド)の要件、協議会設置要領なども含む。
  A各市町村・関係団体・商工会議所に設置された地域水産物マイスター認定協議会は大日本水産会に認定要領、地域水産物
   (ブランド)の設定、協議会設置要領の評価を申請する。
  B各地域水産物マイスターの認定要領がガイドラインに則っているかどうかを大日本水産会が評価し登録する。
  C各地域水産物マイスター認定協議会は認定要領に従いマイスター講習会を行い、その後試験により認定する。
   知識、理論、実技の講習の後試験を行う。
 (2)技術を習得(講習会)、試験実施及び終了認定の機関
  @講習会は認定協議会が行う。講習会テキスト、講師、講習時間及びカリキュラムはガイドラインに従う。
   大日本水産会に届ける
  A認定試験及び評価は認定協議会が行う。試験、結果及び評価結果はガイドラインに従う。
   大日本水産会に届け出る。
  B大日本水産会は届出を整理し公表する。
 (3)マイスター制度と魚食の普及
  @継続教情
   a.マイスターは協議会の催す継続教情事業賦課金を随意時受講する必要がある。
   b.マイスターは地域のイベントなどに協力する。
  A普及活動
   a.マイスターは認定資格の下、お魚教室等を開催し講習することが出来る。
   b.マイスターの講習を受け、一定の技術レベルに達したものは地域水産物マイスター協議会の下アンダーマイスターの
    資格を得ることが出来る。
   c.マイスターがアンダーマイスターの資格を発行するときは協議会に届け出る。

4.予算裏付け
 (1)市町村・関係団体は漁協、流通加工業界、地方公共団体で組織する認定協議会の「魚食普及」or
    「地域ブランド形成」に関する予算の交付を受けこの事業に充てる。
 (2)大日本水産会はガイドライン作り及び普及活動として、水産庁から「魚食普及」or「地域ブランド形成」関係予算を
    確保し委託を受ける。
 (3)3ヵ年事業とする。

地域水産物マイスター民間資格制度(案)の相関図はこちら・・・